仕様について

どんな本に仕上げるか

本には物理的な構造体としての側面があります。大きさ・厚さはどのくらいか、どんな材料を使い、どのように製本するかといった仕様を検討する必要があります。検討する際のポイントを紹介します。

1、版形 本の大きさ

本のサイズは写真や図版が中心の場合は大きい版型に、文字を中心にした場合は小さい版型にするのが一般的です。JIS規格で寸法が定められている「A列」と「B列」を選ぶと、用紙を無駄なく使うことができます。それ以外の変型も制作することは可能です。
社史のサイズとしては以下のサイズが一般的です。

判型 寸法
A4判 210×297mm
B5判 182×257mm
A5判 148×210mm
B6判 128×182mm

2、ページ数 本のボリューム

掲載したい情報量に応じて、ページ数が決まります。印刷の都合上、16ページあるいは8ページ単位で構成すると無駄がありません。上製本の場合は構造上、ある程度のページ数(厚み)が必要です。ページ数は、表紙と見返しを除いたページで数えます。

3、用紙 紙を選ぶ

用紙の種類は非常に多岐に渡ります。用紙によって、色味や強度・発色・読みやすさなどが異なります。また、厚さも種類によってさまざまです。編集者や印刷所に選択を依頼してもよいでしょう。以下に代表的な用紙を紹介します。

●アート紙

光沢加工した印刷用紙です。1平方メートルあたり約40gの塗料が塗られ、比較的高価です。色鮮やかに印刷される半面、反射により文字が読みにくいため、写真中心の書籍に向いています。

●ダルアート紙

マット系塗料で加工したアート紙です。印刷された部分は光沢が出ますが、印刷されていない部分の光沢は抑えられます。

●コート紙

光沢加工した印刷用紙です。1平方メートルあたり約20gの塗料が塗られ、アート紙に比べると廉価です。色の再現性に優れ、本の表紙や雑誌のカラーページなどによく使われます。

●マットコート紙

光沢を抑えたコート紙です。文字が読みやすく、カラー写真と文字が同一ページに並ぶような書籍やパンフレットなどに向いていいます。

●上質紙

塗工処理されていない印刷用紙です。白色度が高く、本文ページに適しています。

●書籍用紙

書籍用の紙。クリーム色あるいはピンク色がかった色味で目にやさしく、薄い・裏面の文字が透けないといった書籍に適した特長があります。

●特殊紙

和紙や色紙・半透明紙など多種に渡り、比較的高価です。表紙や見返し・扉などに使われます。

●上製本(本製本・ハードカバー)

中身よりもひと回り大きい厚紙の表紙に、印刷紙や布クロス・皮などを張り付けて仕立てます。豪華で重厚に仕上がります。丈夫ですが、比較的高価です。

●並製本(仮製本・ソフトカバー)

中身と表紙が同じ大きさです。表紙は印刷紙を用い、比較的廉価です。雑誌・文庫・新書などの製本方法です。

●糸綴じ

本の中身をひと折ごとに糸でかがって綴じます。丈夫なため、上製本に採用される方法です。

●無線綴じ

糸や針金を用いない綴じ方です。中身の背に糊を塗って、表紙を貼りつけます。

●網代綴じ

無線綴じの一種です。背に切り込みを入れて糊を浸透させることで、強度が増し、開きやすいのが特徴です。

●中綴じ

本を開いた状態の紙を重ね、中心を針金で綴じる方法です。パンフレットや週刊誌などにみられます。ページ数の多い冊子には不向きです。


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